シンスプリントについて—東広島市 鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市にある鍼灸院フロンティアです!前回に引き続きシンスプリントについて復習も込みでお話しします!
シンスプリント(脛骨過労性障害)は、脛骨(けいこつ)の内側に痛みが発生するスポーツ障害で、特にランニングやジャンプを多く行う人々に見られます。この障害は、膝下から足首にかけての筋肉、腱、骨膜(骨の表面を覆う膜)に繰り返しのストレスがかかることが原因で発生します。
症状
シンスプリントの主な症状は、脛骨の内側に感じる鈍い痛みや圧痛です。痛みは初めは運動中のみ現れ、その後運動後に感じることが多いですが、進行すると安静時にも痛みが現れることがあります。痛みがひどくなると、歩行や日常生活にも支障をきたすことがあります。
原因
シンスプリントの原因は主に以下のようなものです:
- 過度な運動量: 急激に運動量を増加させることで、筋肉や腱、骨膜に過剰な負荷がかかります。特に走り込みやジャンプを繰り返すスポーツでは、これが原因となることが多いです。
- 不適切なトレーニング方法: フォームや姿勢が悪いと、膝や足首、脛骨に過剰な負担をかけることになります。例えば、足を着地させる際に足首が過度に内側に曲がること(過剰内反)や、衝撃を吸収する筋肉が十分に働かないことが原因です。
- 足のアーチの問題: 足のアーチが低い(扁平足)場合、衝撃吸収がうまくいかず、脛骨に過度な負担がかかります。
- 不適切なシューズ: クッション性の低いシューズや、足に合わないシューズを使うことも、足元へのストレスを増やす原因となります。
- 硬い地面での運動: コンクリートやアスファルトの上でのランニングは、衝撃が大きくなるため、シンスプリントのリスクを高めます。
治療方法
シンスプリントの治療は、主に以下の方法で行われます:
- 安静と休養: 痛みが出ている間は運動を控え、患部を休ませることが最も重要です。
- アイシング: 24~48時間以内に痛みを抑えるために、氷で冷却を行います。これにより、炎症や腫れを軽減することができます。
- 鍼やマッサージ・超音波やハイボルトを使い痛みの軽減、血流を促進させます。
- ストレッチや筋力強化を目的としたリハビリテーションが有効です。特にふくらはぎやハムストリングスの柔軟性を高めることが重要です。
- 矯正インソール: 足のアーチをサポートするためのインソールを使用することで、足への負担を軽減し、症状の改善を促進します。
- シューズの見直し: 足に合ったランニングシューズを選び、衝撃吸収の良いものを選ぶことが重要です。
- トレーニングの調整: トレーニングの強度や頻度を徐々に増やし、十分な休養を取ることが予防になります。硬い地面での運動を避け、柔らかい土や芝生などでトレーニングするのも効果的です。
予防
シンスプリントを予防するためには、以下の点に注意することが大切です:
- トレーニングの前に十分なウォームアップを行う。
- 徐々に運動量を増やし、急激な負荷を避ける。
- 足元に合った適切なシューズを使用し、アーチサポートが必要な場合はインソールを利用する。
- 足やふくらはぎの筋肉を強化し、柔軟性を高めるストレッチを行う。
シンスプリントは、適切な対処と予防を行うことで回復が早まり、再発を防ぐことができます。