腸脛靱帯炎について 東広島—鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市にある鍼灸院フロンティアです!今回は腸脛靱帯炎についてお話します!
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、膝の外側に位置する腸脛靭帯に炎症が起きる症状で、特にアスリートやランナーに多く見られます。この靭帯は、大腿部の外側から膝関節の外側へ伸びており、膝を曲げたり伸ばしたりする際に重要な役割を果たします。腸脛靭帯炎は、長時間の運動や繰り返しの膝の動きが原因で、靭帯に過度な負荷がかかることで発症します。
発症のメカニズム
腸脛靭帯炎は、腸脛靭帯が大腿骨の外側と摩擦を起こすことで発生します。膝が屈曲すると、腸脛靭帯が大腿骨に擦れ、その摩擦が繰り返されることによって炎症が生じるのです。特に膝を深く曲げるような動作(例えばランニングや階段の昇降)が多い人にリスクが高くなります。また、筋力のアンバランスや柔軟性の不足、誤ったフォームでの運動も、腸脛靭帯に過度の負担をかける原因となります。
症状
腸脛靭帯炎の主な症状は、膝の外側に感じる痛みや違和感です。初期には軽い痛みとして現れることが多く、運動後や膝を動かしたときに痛みが強くなることがあります。特に、長時間走る、下り坂を歩く、階段を下りるといった動作で痛みが増すことが特徴です。痛みが悪化すると、膝を曲げ伸ばしすることが困難になる場合もあります。
鍼治療
鍼治療は、腸脛靱帯炎において次のような効果が期待できます:
- 痛みの軽減: 鍼を使用することで、血流の改善や、痛みを引き起こす神経伝達の抑制が行われ、痛みの軽減が期待されます。
- 筋肉の緊張緩和: 鍼によって筋肉の緊張がほぐれ、腸脛靱帯への過度な負担を減らすことができます。
- 血行促進: 血流を改善することにより、回復を助ける栄養素や酸素が炎症を受けている部位に届けられます。
マッサージ
マッサージは腸脛靱帯炎の治療にも効果的です。
- 筋肉の柔軟性向上: 腸脛靱帯に関連する筋肉(大腿筋、臀筋など)の柔軟性を改善し、過度な張りや緊張を解消します。
- 血行促進: マッサージにより、血流が改善され、炎症が軽減される可能性があります。また、筋肉の疲労回復にも寄与します。
- 腸脛靱帯の圧迫軽減: 腸脛靱帯周辺の筋肉をほぐすことにより、靱帯への圧迫を軽減し、負担を減らします。
予防方法
腸脛靭帯炎を予防するためには、以下の点に注意が必要です。まず、正しいフォームでの運動が大切です。ランニングやウォーキングの際には、膝に過度な負担をかけないようにしましょう。また、筋力トレーニングやストレッチを定期的に行い、膝周りの筋肉を強化・柔軟に保つことも予防には効果的です。特に、筋力のアンバランスを解消するために、腿の前側だけでなく、後ろ側の筋肉(ハムストリング)や臀部の筋肉も鍛えることが重要です。