五十肩について—東広島市 鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市西条にある鍼灸院フロンティアです!今回は五十肩について説明します!
五十肩とは?
五十肩は、肩の関節を囲む組織(肩関節包、腱、靭帯など)に炎症が起きることで、肩の痛みや運動制限が発生する状態を指します。医学的には「肩関節周囲炎」とも呼ばれ、肩の可動域が制限され、腕を上げる、後ろに回すなどの動作が困難になります。五十肩は、通常40代後半から50代で多く見られます。
五十肩の原因
五十肩の原因は、肩関節を取り巻く組織が加齢や過度な使用により損傷し、炎症を引き起こすことです。具体的な原因としては以下のようなものがあります:
• 加齢:年齢を重ねることで、肩の関節を支える筋肉や靭帯が弱くなり、関節が不安定になりやすいです。
• 過剰な使用:スポーツや仕事で肩を使いすぎることで、関節に負担がかかり炎症を引き起こすことがあります。
• 怪我や外傷:肩を打ったり、捻ったりしたことが原因で炎症が起きることがあります。
• 糖尿病や心臓病:これらの病気があると、五十肩を引き起こすリスクが高くなるとされています。
五十肩の症状
五十肩の主な症状は以下の通りです:
• 肩の痛み:肩の前面や外側に鈍痛や鋭い痛みを感じることが多いです。特に、朝起きたときや、一定の動作(腕を上げる、回す)を行うと痛みが強くなることがあります。
• 可動域制限:肩の動きが制限されるため、手を頭の上に上げることや、後ろに回すことが難しくなります。
• 夜間の痛み:寝ている間に痛みがひどくなることがあり、睡眠の質にも影響を及ぼします。
• 筋力低下:痛みや可動域制限により、肩周りの筋肉が弱くなり、日常生活に支障をきたすこともあります。
予防方法
1. ストレッチ
• 肩甲骨のストレッチ:肩甲骨を動かすことで肩周りの筋肉を柔軟にします。肩甲骨を引き寄せる動きを意識しましょう。
• 肩の前面のストレッチ:腕を背中で組み、肩を引きながら胸を開くことで肩前面の筋肉を伸ばします。
2. 可動域の改善運動
• 肩の前屈運動:腕を前に伸ばし、肩の痛みを避けながら少しずつ腕を上げていきます。
• 肩の回旋運動:腕を横に伸ばして小さな円を描くように肩を回します。痛みの範囲内で行います。
3. 筋力強化運動
• 肩の外旋運動:手のひらを前にして、肘を90度に曲げ、手のひらを外に向けるように動かします。筋力強化を目指します。
• 肩の挙上運動:軽いダンベルを使い、肩をゆっくり上げることで肩の筋力を強化します。
4. 日常的な活動の注意点
• 肩を無理に動かさないように気を付け、痛みが出ない範囲で行動します。
• 寝るときは、枕を使って肩を安定させ、圧力を軽減します。
運動は痛みが強いときには避け、痛みが軽減してきた段階で少しずつ行うようにしましょう。
鍼治療の効果
• 痛みの緩和:鍼は神経に作用し、痛みを和らげる効果があります。五十肩のような慢性的な痛みにも有効です。
• 血行促進:鍼は血行を促進し、肩の炎症を軽減する効果があります。血流が改善されることで、肩の筋肉や組織が回復しやすくなります。
• 筋肉の緊張をほぐす:鍼は筋肉の緊張を和らげる作用もあります。これにより、肩の可動域が改善され、日常生活での動作が楽になります。
• ストレス軽減:鍼治療にはリラクゼーション効果もあり、ストレスが減少することで、体全体の調子が良くなることもあります。
鍼治療は、症状に合わせて個別にアプローチするため、痛みの軽減や可動域の回復をサポートする有効な治療法の一つです。