腱鞘炎について—東広島市 鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市西条にある鍼灸院フロンティアです!今回は腱鞘炎について説明します!

腱鞘炎(けんしょうえん)は、腱とそれを包む鞘の炎症によって引き起こされる疾患です。主に手や腕に発生し、痛みや腫れ、可動域の制限などの症状が現れます。腱鞘炎は、過度な使用や反復的な動作によって引き起こされることが多く、特にパソコン作業やスマートフォンの使用など、現代のライフスタイルに関連しています。

1. 腱鞘炎の原因

腱鞘炎は、腱が過度に使われることによって炎症を引き起こす病気です。以下のような要因が原因として挙げられます。

反復的な動作: 同じ動作を長時間繰り返すことによって腱に負担がかかり、炎症を引き起こします。例えば、タイピングやスマホ操作、楽器演奏などが該当します。

不適切な姿勢: 長時間同じ姿勢で作業をすることも腱に負担をかけ、腱鞘炎を引き起こします。

加齢: 加齢により、腱の柔軟性が低下し、炎症を引き起こしやすくなります。

外的な衝撃や圧力: 手を強く使う作業(例: 釘打ち、手工具使用など)やスポーツによっても腱鞘炎が起こることがあります。

2. 腱鞘炎の症状

腱鞘炎の主な症状は以下の通りです。

痛み: 腱の周囲に鋭い痛みが現れます。特に動かしたときに痛みが強くなります。

腫れ: 腱鞘周囲が腫れることがあります。腫れがひどくなると、指や手首の動きが制限されます。

こわばり: 手首や指の動きが硬くなり、可動域が狭くなることがあります。

熱感: 腱鞘の炎症部分に熱感を感じることがあります。

3. 腱鞘炎の治療法

腱鞘炎の治療は、原因を取り除くことと炎症を抑えることが重要です。以下の治療法があります。

3.1 保存療法

休息: 最も重要なのは患部を休ませることです。痛みがひどい場合は、腱を使わないようにすることが大事です。

•    圧迫: サポーターや包帯を使用して患部を圧迫し、腫れを抑えることができます。

安静: 無理に動かすことなく、安静にすることが回復を早めます。

4. 鍼治療(はりちりょう)

鍼治療は、腱鞘炎の治療において効果的な手段の一つです。

血行促進: 鍼を刺すことで、血液循環が促進され、患部への酸素や栄養素が供給され、回復が早くなります。

筋肉の緊張を和らげる: 鍼を用いて筋肉や腱の緊張をほぐし、血流を改善することで、炎症の緩和を助けます。

5. 温熱治療(おんねつちりょう)

温熱治療は、腱鞘炎の痛みや炎症を緩和するために効果的な方法の一つです。温熱治療の主な効果は以下の通りです。

血流の促進: 温熱治療により血行が促進され、炎症が軽減されます。温かい湿布や温かいお湯に浸すことが一般的な方法です。

筋肉の緩和: 温かさが筋肉や腱の緊張を和らげ、柔軟性を高めます。これにより、可動域が広がり、痛みが軽減することがあります。

痛みの緩和: 温熱治療により、痛みを感じる神経が抑制されることがあります。冷却とは異なり、温熱は慢性的な痛みに対して効果的です。

温熱治療を行う際には、急性の炎症が強い時期には避けることが推奨され、痛みが和らいだ時期に取り入れることが重要です。

6. 予防法

腱鞘炎の予防には、以下のような生活習慣を取り入れることが効果的です。

休憩を取る: 長時間同じ姿勢や動作を繰り返さないように、定期的に休憩を取ることが大切です。

ストレッチや体操: 手首や指、肩周りのストレッチを行うことで、筋肉や腱の柔軟性を保つことができます。

姿勢の改善: 作業時の姿勢を正しく保つことが重要です。肩や腕をリラックスさせて作業することで、腱への負担を軽減できます。

休息・ストレッチなどを行い予防をしっかりしていきましょう!