変形性膝関節症—東広島市 鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市西条にある鍼灸院フロンティアです!今回は膝の痛みについて説明します!
1. 変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症(Osteoarthritis of the Knee)は、膝関節の軟骨が摩耗して関節の構造に変化をもたらす疾患です。膝関節は体重を支える重要な部分であり、その軟骨が損傷することで、骨同士が直接擦れ合い、炎症や痛みが生じます。膝関節は非常に動きが多いため、過度の使用や老化が原因で特に摩耗しやすい部位となります。
2. 変形性膝関節症の原因
(1) 加齢
加齢によって、軟骨の弾力性や滑らかさが失われ、摩耗しやすくなります。特に60歳以上の高齢者に多く見られ、膝関節にかかる負担が長年にわたり蓄積されることが関与しています。
(2) 過剰な体重
肥満は膝関節に大きな負担をかけます。体重が増加することで、膝関節は通常よりも多くの力を受けることになり、軟骨の摩耗が進行します。特に肥満が引き金となる場合が多く、膝関節の炎症や痛みを引き起こします。
(3) 過去の膝の怪我
膝の骨折や靭帯損傷などの過去の外傷が原因で、関節の構造が変化し、軟骨の損傷が早期に進行することがあります。特にスポーツ選手や事故歴がある人に多く見られます。
3. 変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症の主な症状は次の通りです:
• 膝の痛み: 特に活動後や歩行時に痛みが現れることが多いです。初期には軽い痛みですが、進行すると安静時にも痛みを感じるようになります。
• 膝の腫れ: 膝関節内の炎症が進むと、関節液の分泌が増え、膝が腫れることがあります。
• 可動域の制限: 膝を曲げたり伸ばしたりする動作が制限され、歩行や階段の昇降が困難になります。
• 膝のこわばり: 朝起きたときや長時間座った後に膝が硬直し、動かしにくい感覚が生じます。
• 歩行時の不安定感: 膝の強度が低下するため、歩行中に不安定さを感じることがあります。
4. 変形性膝関節症の治療法
変形性膝関節症の治療には、いくつかのアプローチがありますが、病状の進行具合や患者の状態に応じて組み合わせが必要です。
(1) 薬物療法
痛みを軽減するために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛薬が使用されます。炎症がひどい場合は、コルチコステロイドの注射が行われることもあります。
(2) 物理療法(理学療法)
膝関節の可動域を保つために、ストレッチや筋力強化エクササイズが推奨されます。
(3) 外科的治療
症状が重度で他の治療が効果を示さない場合、手術が検討されることがあります。膝関節置換術(人工膝関節置換手術)は最終的な選択肢として考えられます。
5. 鍼灸治療によるアプローチ
鍼灸は体の自然治癒力を引き出し、症状の緩和を図る治療法として利用されています。
(1) 鍼灸の効果
1. 痛みの軽減
鍼灸は、膝関節周囲の痛みを軽減する効果があるとされています。鍼を特定のツボに刺すことによって、脳内でエンドルフィン(天然の鎮痛物質)が分泌され、痛みが和らぎます。また、鍼は炎症を抑える作用もあり、慢性的な痛みに対する効果が期待できます。
2. 血行促進と代謝の改善
鍼灸による刺激が血行を改善し、膝関節周囲に栄養が届きやすくなります。これにより、関節の修復や炎症の緩和が進みます。また、血流の改善により老廃物が排出され、膝の回復を助けます。
3. 筋肉の緊張を緩和
鍼は、膝の周囲の筋肉にアプローチするため、筋肉の過緊張を緩和する効果があります。膝の周りの筋肉がリラックスすることで、関節にかかる負担が軽減され、痛みの発生が抑えられます。
4. 関節の可動域の向上
鍼灸によって、膝関節の周囲の血行や神経の働きが改善され、可動域が広がる場合があります。これにより、膝の動きやすさが向上し、歩行や運動が楽になります。
6. まとめ
変形性膝関節症は、加齢や過剰な負担により軟骨が摩耗する疾患であり、膝の痛みや可動域制限を引き起こします。鍼灸治療によって、痛みの軽減、血行促進、筋肉の緊張緩和、関節の可動域の改善が期待でき、自然治癒力の活性化を促すことができます!