鵞足炎について よこ東広島市 鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市西条にある鍼灸院フロンティアです!今回は鵞足炎について説明します!
鵞足炎(がそくえん)とは?
鵞足炎は、膝の内側下あたりにある「鵞足(がそく)」という部分に炎症が起きる疾患です。ランナーやサッカー選手、バスケットボール選手など膝を酷使する人に多く見られます。
「鵞足」とは、縫工筋・薄筋・半腱様筋という3つの筋肉の腱が脛骨(すねの骨)の内側で扇状に集まって付着している部分です。
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主な症状
• 膝の内側下の痛みや腫れ
• 階段の上り下りや坂道での痛み
• 起床時や運動開始時のこわばり感
• 正座やしゃがみ込みが困難
痛みの場所が内側靭帯損傷や内側半月板損傷と重なるため、鑑別診断が重要です。
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原因
1. オーバーユース(使いすぎ)
長時間のランニングやジャンプ、しゃがみ動作の繰り返しにより、鵞足部に摩擦や圧迫が生じ炎症に発展。
2. 姿勢や動作のクセ
• 内股歩き(knee-in toe-out)
• 足首の過回内(扁平足)
• 股関節や膝関節の筋力バランスの崩れ
3. 柔軟性の低下
特に太ももの内側(内転筋)やハムストリングスの硬さがあると鵞足部に負担が集中。
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診断
• 徒手検査(圧痛、ストレッチテストなど)
• 超音波(エコー)検査での腱や滑液包の炎症確認
• MRIで他の膝内障との鑑別も可
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治療法
1. 保存療法(一般的な治療)
• 安静・アイシング
• 消炎鎮痛薬(湿布や内服)
• ストレッチや筋トレ(特に内転筋・ハムストリングス)
• インソールやテーピングで膝や足部のアライメント補正
2. 物理療法
• 超音波治療
• 電気刺激療法(EMS、低周波など)
3. 鍼灸施術
鍼灸は、筋緊張の緩和・炎症の抑制・血流改善・痛みの緩和を目的に行います。
• 鵞足部の局所刺鍼
• 関連筋(縫工筋・薄筋・半腱様筋)のトリガーポイント治療
• 経穴:陰陵泉、血海、曲泉、委中などが有効
※急性期は無理な刺激を避け、慢性期には筋バランス調整がポイントになります。
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予防法
• 適切なウォームアップとクールダウン
• 太もも内側やハムストリングスの柔軟性強化
• 正しいフォームでの歩行・ランニング指導
• 扁平足・O脚・X脚など足部・膝のアライメント異常への対処
• 筋力バランス(特に内転筋・外旋筋・大臀筋)を整えるトレーニング
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まとめ
鵞足炎は、膝の内側に痛みを感じる代表的なスポーツ障害のひとつで、早期に適切な対応をすれば回復も早まります! ストレッチなどで予防をしていきましょう!