脊柱管狭窄症について—東広島市 鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市西条にある鍼灸院フロンティアです!今回は脊柱管狭窄症について説明します!
【腰部脊柱管狭窄症とは?】
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊柱管(背骨の中を通る神経の通り道)が狭くなり、神経が圧迫されることで様々な症状が出る疾患です。
特に中高年以降に多く、加齢による変化が主な原因とされています。
【原因】
加齢や長年の身体的負担により、以下のような変化が起きることで脊柱管が狭くなります。
- 椎間板の変性:水分が減って潰れ、突出する
- 靭帯の肥厚:黄色靭帯が分厚くなる
- 骨の変形:骨棘(こつきょく)ができて神経を圧迫
- すべり症や側弯症があると、さらに狭窄が進行することもあります
【主な症状】
特徴的な症状として、以下が挙げられます。
1.
間欠性跛行(かんけつせいはこう)
→ 歩いていると足がしびれたり痛くなり、休むと回復する。再び歩くとまた症状が出る。
(※この症状は、歩く距離がだんだん短くなることで日常生活に支障をきたします)
2.
足のしびれ・痛み
→ 太ももやふくらはぎ、足先などにビリビリとしたしびれや痛みが生じます。
3.
腰痛
(ある場合とない場合がある)
4.
下肢の脱力感・感覚異常
【検査と診断】
● 問診・徒手検査
→ しびれの範囲や歩行距離などを詳しく聞き取ります。
● 画像検査
- MRI:脊柱管内の神経や靭帯、椎間板の状態を確認
- CTやレントゲン:骨の変形やすべりの有無を確認
【治療法】
1.
保存療法(初期段階〜中等度)
- 薬物療法:消炎鎮痛薬、神経障害性疼痛治療薬など
- リハビリ:体幹筋強化、ストレッチ、温熱療法
- 装具療法:腰部コルセットなどで安定化
【予防と日常生活の注意点】
● 体幹を鍛える
→ 腰に負担をかけず支えられる筋力を維持することが重要です。
● 長時間の立ち仕事・無理な姿勢を避ける
→ 前かがみ姿勢は神経の圧迫を軽減しやすいため、歩行補助具なども有効。
● 体重管理
→ 腰への負担を減らすため、適正体重を維持することが望ましいです。
● ストレッチや軽いウォーキング
→ 柔軟性を保ち、血流改善に効果的。
【鍼灸・代替医療の活用】
症状が軽度の場合や、手術を避けたい場合に鍼灸や整体が補助的に用いられることもあります。
特に、筋緊張の緩和や血流改善、神経の興奮を抑えるといった点で鍼灸が有効に働くケースもあります。
【まとめ】
腰部脊柱管狭窄症は、高齢化社会において今後ますます増加が見込まれる疾患です。
早期発見・早期対処が症状の進行を防ぎ、生活の質を保つポイントです。
「最近歩くと足がしびれる」「休むと楽になる」などのサインを見逃さないようにしていきましょう!