分離・すべり症について —東広島市 鍼灸院フロンティア—

こんにちは!東広島市西条にある鍼灸院フロンティアです!今回はスポーツしている子供に多い分離・すべり症について説明します!

■ 分離すべり症とは?

分離すべり症は、腰椎(ようつい)の骨が正常な位置からずれてしまい、神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす疾患です。

特に10代の成長期や、腰に負担のかかるスポーツをしている若者に多くみられますが、中高年にも発症することがあります。

■ 「分離症」と「すべり症」の違い

  • 分離症:背骨(椎弓)の一部が疲労骨折している状態。
  • すべり症:背骨の骨が前方にずれた状態。
  • 分離すべり症:分離症によって背骨の支持力が弱まり、椎体が前方へすべってしまったもの。

■ 主な原因

  • 成長期の過度なスポーツ(野球、サッカー、体操など)
  • 繰り返しの腰部伸展動作(反る動き)
  • 姿勢の乱れや筋力不足
  • 加齢による椎間板や靭帯の変性

■ 症状

  • 腰の痛み(特に反ったときや長時間の立位で悪化)
  • 下肢のしびれ、だるさ(坐骨神経痛のような症状)
  • 歩行時の違和感や足がもつれる感覚
  • 長時間座るとつらい

※無症状のケースもあります。

■ 診断方法

  • X線検査(レントゲン):骨のすべりや分離の有無を確認
  • MRI:神経の圧迫状態を確認
  • CT:骨の詳細な構造を把握

■ 治療方法

1. 保存療法(軽度〜中等度の場合)

  • 安静・スポーツ制限
  • コルセット装着(腰椎の安定)
  • ストレッチ・体幹トレーニング(腹筋や背筋の強化)
  • 鍼灸・マッサージ・温熱療法などによる血流改善と痛み緩和
  • 痛み止め(内服薬や湿布)

2. 手術療法(重度・神経障害あり・保存療法で改善しない場合)

  • 固定術や除圧術など、神経の圧迫を取り除き、骨を安定させる手術

■ 鍼灸のアプローチ

鍼灸は、筋緊張の緩和・血行促進・神経の興奮を抑える効果があります。

■ 予防・再発防止のポイント

  • 正しい姿勢を意識する
  • 腹筋・背筋のバランスを整える体幹トレーニング
  • 重たいものを持ち上げるときは膝を曲げて持ち上げる
  • スポーツ前後のウォーミングアップ・クールダウンをしっかり

■ まとめ

分離すべり症は、早期の対応と正しいケアで症状を大きく軽減できます。

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